2020年の”変容”
2020年、日本国内だけでなく全世界において様々な変容が遂げられました。
コロナウイルスのパンデミックによって、「外出の自粛」を含めたリアルな生活での制限が一般化し、オンライン上でのコミュニケーションが大きく発達しました。
それ以外では、鬼滅の刃が爆発的ヒット、シリーズの続編である『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が日本の映画興行収入ランキングの1位を記録。アメリカ大統領選では、トランプ氏を抑え、バイデン氏が次期大統領に決定しました。
SNSにおいても、様々な変化が起こりましたね。5Gの到来により、よりリアルタイムでの配信・投稿が可能に。
若者を中心にTik Tokの流行。YouTubeでは60秒以下の縦型動画を投稿できる「YouTube Shorts」が登場、Instagramでも「リール(Reels)」機能の登場により、ショートムービーによる投稿がより活発化してきました。
Instagramについて
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2021年への”革新”
2020年に引き続き、2021年はコロナの勢いは収まらず2021年の幕開けから緊急事態宣言は発令されました。
今では多くの企業がリモートワーク化が進み、外出が制限される中で、以前よりも「画面上」でのコミュニケーションが増え、オフラインで会ってで話す機会が激減。
幸か不幸か、その影響で各個人の作業効率が上がったり、自身の時間が増えたという人がいる一方で、そこに適応できない企業は不便さや寂しさを感じている人も多いのではないでしょうか?
コミュニケーションの疎遠さからか、「テキスト」ではなく「声」を媒体とした、今までにない唯一無二のSNSが登場しました。
Clubhouseのその一風変わった特徴とは?
2021年の幕開けから、日本国内で急速に知名度をあげた「Clubhouse(クラブハウス)」。
Clubhouseとは、つい2020年の3月に、アメリカの株式会社Alha Explorationがローンチした音声を媒体としたSNSです。
日本でも今年1月末から急速にユーザー数が急増、TwitterやInstagramでも連日トレンドに上がり、App Store内のソーシャルネットワーキング部門でダウンロード数1位を記録。
これも未曾有の形式ですが、招待制という何とも日本人にとってなれないSNS形式を採用しています。
SNSとは言えど、文字媒体とするTwitterやFacebook、画像や動画を媒体とするInstagramとは根本的に投稿内容も異なり、声のみであらゆる人とやりとりできるというのが特徴です。
現代では、「耳で楽しむコンテンツ」が年々一定の層には確実に支持されていましたが(VoicyやPodcastのように)、その傾向を印象づけたのはこのたびのClubhouseの登場に他なりません。
Clubhouseは、一風変わったスタイルのSNSであり、以下のような特徴があります。
招待性のSNS
誰でも気軽に始められるわけではなく、SNSでは、他に類を見ない招待性で、アカウントは招待されて初めて作成することが出来ます。
そして、1アカウントにつき2名のみ招待が可能です。
招待性の思惑の一つとして、なりすましや誹謗中傷する悪質なユーザーの介入を抑制しているものと考えられます。
現在は禁止されていますが、アカウントの招待枠をネット上で売買する事案も発生し、時価1万円以上で取引されるほど、アカウントの価値は高騰しています。
記録や録音の音声は残らない(録音・記録は厳禁)
Clubhouseでは一風変わったルールとして、喋っている人の許可を得ない限り、原則会話の録音や記録を行うことは禁止となっています。
音声の録音はおろか、文章による記録も話者の許可なしに行うことは、規約上では禁止されていることになります。
すでに始まった会話の傍聴・会話の参加ができる
アプリのバックグラウンド再生(ながら再生)ができる仕様となっています。また、会話中のコミュニティに参加することも、ホストからの許可を得ることで可能となります。
以前のラジオやPotcastといった音声を聞くコンテンツとは一線を画す、会話の参加というシステムは、、かなり革新的な機能と言えるでしょう。
iOS(Iphone)ユーザーのみ利用可能
Clubhouseでは、I.O.SバージョンのIphoneのアプリとしてのみ導入されており、Androidユーザー含め、その他の媒体ではまだ利用することは出来ません。
また、日本語版でのシステム導入がされていないため、表記は英語のみとなっております。
Clubhouseでの集客は可能なのか?
InstagramやTwitter、Facebookなど現代の主要のSNSツールでは、圧倒的なアクティブユーザー数から多くの企業アカウントが登場し、SNS内でも集客を後押しする機能が年々追加されています。
では、Clubhouseでの集客は可能なのか?
現段階では、有名人や知名度の高いユーザー、インフルエンサーでない限り難しいでしょう。現状で継続的にフォロワーを伸ばしてる一般ユーザーの数は極めて少ないです。
日本語でのバージョンが未だ導入されていない
Iphoneユーザーのみ
音声のみ
記録に残らない
という今までにない形態では、新規顧客獲得のためのアプローチをかけていくことはかなり厳しいと言えます。
ですが、現段階は厳しいということで、今後集客に特化したそういった機能が付与される可能性も考えられます。
・音声のみ
・記録に残らない。
という点をメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかそれはジャンルやユーザーによります。
新規顧客は獲得しにくい現状はあるものの、音声のみの限定的な空間でのコミュニケーションにより既存顧客との結びつきをより強固にすることも可能でしょう。
Clubhouseが今後、多くのユーザーに多種多様な活用をされていくなかで、ユーザーが自由に試聴し、好きな時に出ていくことができる「気軽さ」が、重要なポイントとなるのではないでしょうか。
現時点では確定的なことは言えませんが、おそらく、ユーザーの使い方によって今後ビジネスに使える様々な機能が追加されていくことになると考えられるでしょう。
まとめ
Clubhouseは、SNSとして100%完成系とはまだ言えないアプリですよね。ユーザーが不便さを抱えている部分も多いかと思います。
ですが、未だユーザーが不便と感じるポイントは目に見えて残っている状況で、これだけの盛り上がり見せていることは、いざ国内での日本人に対応した本格的に稼働が可能になった際、より大きな爆発力を期待できます。
まずは、アカウントを作成することを目標に、使いながらClubhouseを楽しむことで、見えてくることもあるのではないでしょうか。